子宮蓄膿症は子宮の中に大量が溜まってしまう病気です。
犬猫を迎える方は、色々調べて1度は聞いた事があると思います。
不妊手術をする最大のメリットは子宮蓄膿症が防げることです。
この子宮蓄膿症、比較的よく見る症例ですが同時にとても恐ろしい病気なのです。
子宮頸管が開いている場合、外陰部から血膿が見られ膿の臭いがするので気が付くことが多いですが、厄介なのは子宮頚管が閉じている場合です。
膿は外に排泄されることがほとんどなく、体内に細菌の毒素がまわり最終的に死亡する事があります。
原因は敗血症や毒素などによる多臓器不全や凝固不全などです。
今回、8ヶ月齢の猫の子宮蓄膿症が来ました。
基本的には6歳以降に好発する病気なのでちょっとびっくりです。
本人(本猫?)はオペ前もオペ後もとても元気でしたが、通常は多飲多尿、食欲不振、嘔吐などが見られます。
不妊手術は義務ではありませんが、しない場合は子宮蓄膿症にはお気をつけください。